最後の晩餐
2012年 11月 10日なので私のイタリアでの最後の晩餐を!
一応、最期⇒最後 字は違います。
今までの食事も殆ど調べたり口コミで訪れているのでかなり、美味しい出逢いに恵まれたのですが、それでも最後をはずすとがっかりですから真剣です。
ドォウモからメトロに6駅位のり、ちょっと街の中心部からははずれたところへ。
イタリアの住所はVia○○45みたいに、道の名前と数字が組み合わさっています。かなり細い道も筋ごとに名前があるので、観光客にとってはその道を地図上で探すのもなかなかの苦労。
なので、慣れてきた=図々しくなってきた
感じで、ざっとみて、わからなければすぐに通りすがりの人に聞くようになりました。地元の人はかなり細かい道の名前まで覚えていて関心します。さらに、訪ねたレストランに行った事があると、得意になって名物料理を教えてくれたり。
でも今回のレストランは道すら知らない人ばかり。3人目の若い男性がiPhoneアプリで調べてくれました。わかりにくい場所で近くまでつれて行ってくれて、本当にGrazieです。
さてさて、道は暗くなりかなり細くなり、本当にリストランテなんてあるのかしら?と心細くなったところにうっすら明かり。道を曲がるとありました!
ここ、ここ!
メニューを見る前からオーダーは決まっています♩
ミラノ名物オッソブーコ!
店内は地元客で満席。男性同志の人も多いです。(空いている席はちょうど帰ったところですが、またすぐに満席に)
殆どの人が食べているオッソブーコ!
ときどき、顔より大きいミラの風カツレツを食べている人も!
カツレツも食べたいけど無理無理!なんて思っていたらワインのお供に一口カツレツ!なんて柔らかくて優しい風味!ここのカツレツならあの大きさ食べられるかも♩
一皿では申し訳ないのですが、アペリティフメニューはサラミやチーズなどでこれを食べたら完食できなくなりそうだったので、サラダを。
こちらで生野菜が食べたくなるとサラダを注文するのですが、ドレッシングもかかってなくて、テーブルで各自、塩、オリーブオイル、バルサミコ酢か赤ワインビネガーをかけて仕上げます。つかれた胃にはちょうどいいのです。
きました!
Ossobuco
コトコト煮込んだ仔牛のスネ肉と骨髄。そこに定番の付け合わせ
Risotto alla Milanese
が添えられきます。
私は根っからの食いしん坊なのか、こういった期待を込めたお皿を前にすると心臓がドキドキします。
こんなワクワクした気持ち、本当に嬉しくなります。
お味は
優しい!上品な牛のエキスで作られたソースも優しい美味しさで深い味わい。
スネ肉は柔らかく、そして一番のご馳走は骨髄!
バターが口でとろける様なクリーミーでコクと風味が一度に溢れ出す感じです。
これは、ここまできた甲斐がありました!
ミラノのあるロンバルディア州はイタリアでも1番のお米の産地なのです。ヴェネツィアでもミラノでも美味しいリゾットが食べられます。この2日はパスタよりリゾットばかりたべているかも。
こちらで使用しているお米はZaccalia米。
私もリゾットには粘りが無く、粒が大きくスープをよく吸い、最高のアルデンテに仕上がるので使っていますが(レッスンでもご紹介しましたね)
その産地で本当に根付いて美味しくお料理されているのをいただけるのは本当に幸せです。
デザートの別腹はもう残っていないのですが、、皆さんが食べているデザートが2種類あって、気になって仕方ありません。
ひとつは、コーヒーカップでスフレが焼かれて来て、目のまえでフワフワの部分だけをお皿に移して上からチョコレートソースをかけるもの。
もうひとつはZabaione。
プチシトロンではこのザッバイオーネをソースとしてデザートに使うことはありますが、ザッバイオーネだけで、皆さん美味しそうに食べているんです。
泡だてている音につられて、キッチンへ。
温度を調整しながら泡だてている最中!
ピッコロサイズ(そんなのがはじめからあるのかはわかりませんが)半量で作ってもらいました。
これです!
添えられているクッキーにつけたり、そのままスプーンで食べたり。マルサラ酒の風味で大人っぽい仕上がりです。
最後にエスプレッソをいただいて、イタリアでの最後の食事になりました。
店員さんは、マダムは中国人だったりでイタリア人の方ばかりではないのですが、料理はイタリア!お客様も私以外は地元客。
温かいイタリアの食事、本当に幸せでした。
L'Altra Isola
Via Edordo Porro 8 Milano
ミラノの大都会を忘れさせ作れる素朴で美味しいリストランテです。